喜心大心 ~中高年からの仏教のすすめ~

喜心(きしん)とは感謝と喜びを絶やさない心、大心(だいしん)とはすべてを包み込む大らかな心という意味です

2025年2月

仏教界のジェンダーギャップ

日本は先進国の中で男女平等が驚くほど遅れている国として知られていますが(世界経済フォーラムが昨年6月に発表したジェンダー・ギャップ指数で、日本は世界146カ国中118位)、さまざまな職種の中で、僧侶は最たるものといえるかもしれません。 特に曹洞宗…

道元と二人の老典座のやり取り

ブログのタイトルをこれまでの「喜心大心」から「喜心大心~中高年のための仏教のすすめ」に変更しました。 もともと人生の半ばを過ぎた人たちに、仏教の素晴らしさを知ってもらおうと思って始めたブログなので、これでようやく「名は体を表す」ことができま…

仕方なく僧侶になった若者たち

曹洞宗宗務庁が一年ほど前、若手僧侶を対象に実施した意識調査アンケートの結果が大変興味深いので、あらためてご紹介します(詳細は曹洞宗のホームページで見ることができます)。 僧侶という職業を選択した理由について、あらかじめ21項目を挙げ、それぞれ…

中村氏の人柄を語るエピソード

私が仏教の道に進んだのは、中村元氏(1912~1999年)が原始仏教について記した本を読んだことがきっかけだったというのは、これまで何度も記したとおりですが、今回は遅ればせながら、同氏にまつわる話をご紹介したいと思います。 中村氏は島根県松江市の出…

外から見た日本仏教の異端ぶり

タイやミャンマーの僧侶が、日本の僧侶が結婚して普通の家庭生活を営んでるのを知ってびっくりしたという話をよく聞きます。 戒律が厳しい上座部仏教の僧侶にとって、お酒を痛飲し、ときに女性問題を起こす日本の僧侶は驚きの存在でしょう。 これは仏教に限…

釈尊が語った本当の幸せ

中国とインドに挟まれたヒマラヤの小国で、国民の大多数が仏教徒というブータンが「世界一幸せな国」として日本でも話題になったことがありました。 国民一人当たりのあたりの国内総生産(GDP)は日本の約10分の1という発展途上国ですが、ワンチュク国王…

世界一の仏教国を訪問しました

国民の96%が仏教徒という世界一の仏教国、タイを訪問しました。 4泊5日のツアーで、少ない日数ながらもいろいろな観光地を巡ったのですが、特別に印象に残った2カ所をご紹介します。 1カ所目は、バンコクで最も有名な観光スポットでもあるワット・プラ…

自分はどうでもいい

「正法眼蔵」の「現生公案(げんじょうこうあん)」の巻には有名な一節があります。 仏道をならふというは自己をならふなり。自己をならふといふは、自己をわするるなり。自己をわするるといふは、万法に証せらるるなり。万法に証せらるるといふは、自己の心…

以前より我慢強くなった

「我慢」という言葉が仏教用語であることをつい最近知りました。 岩波仏教辞典にはちゃんと「我慢」という項目があり、「煩悩の一つで、強い自我意識から起こる慢心のこと。仏教では自己を固定的実態と見てそれに執着すること〈我執〉から起こる、自分を高く…

こちらの本もおすすめします

お薦めの仏教書の紹介は前回までで打ち止めにするつもりでしたが、もう10冊だけ短く箇条書きでご紹介させてください。 ただ、私個人の好みが多分に加味されていますので、一部は書店や図書館などで内容を確認された上でご購入することをお勧めします。 「ブ…

道元と曹洞宗の教えに関する本

前回は初期仏教の本を取り上げましたので、今回は道元禅師と曹洞宗の教えに関する本をご紹介します。 初期仏教の際と同様、経典と入門書・概説書を一冊ずつ選んでみました。 道元禅師の主著といえば、仏道のあり方について生涯をかけて執筆した「正法眼蔵」…

おすすめの仏教書

仏教を学びたいという人たちのために、私が自信を持ってお薦めする本を2回に分けてご紹介したいと思います。 もともと読書が好きで、というより活字中毒に近いタイプで、仏教に関心を持ってからは手当たり次第に関連書を読み漁っています。 その中には、ま…